リボルバー

 

日が落ちて、雨の中、煙草を買いにコンビニへ。道端で、立ち話をする高校生の男女。水玉模様のアンブレラ、肩に回された腕、白い首筋、早くなった黄昏、ひんやりとした空気、車のヘッドライトが彼らを照らし出す。

 

 

 

完全に寝不足で迎えた金曜日。毎週、金曜の朝に、進捗報告があるのだが、その日の気分は最悪であった。ダメな日は朝起きた瞬間にわかる。陰鬱な空と、薄ら寒さ、不味い珈琲を飲み干して、外に出る。シケた空気が体を包んで、あんなに鬱陶しかった蝉の声が、どこか遠い記憶に思えた。暦はいつのまにか九月である。

 

 

 

朝の9時、いつもの会議室、進捗報告が始まる。偉そうに踏ん反り返った教職員たちの前で、パワポを使って、一週間の進捗を発表する。「今週は、、ということをやって、、、という結果を得られました。この理由は、、、、と考えられます。来週は、、、をやろうと考えています。今週は以上になります」

 

 

 

約5分ほどで発表は終わる。発表がカスだったのか、まだ寝ぼけているのか知らないが、教職員からの突っ込みはなく、そのまま終了。くたびれて、その日はそのまま家に帰った。

 

 

 

土日は特にやることもなく、ほとんど寝て過ごした。ひんやりとした秋風が心地よく吹き抜ける、カーテンが揺れて、西日が落ちていく。ゆっくりとした、まどろみの中、あの人のことを思い出した。まだ、引きずっているのだろうか。少しずつ部屋が暗くなっていく。寝返って壁を見つめる。いつになったら忘れることができるのだろうか。壁は何も語らない。

 

 

 

ただただ、クソ暑いだけで、何一つ良いことなんてないのに、でも、いざ終わってしまうと、少し恋しくなる。これって、秋なんですかねぇ。ただただ、一方的で、万に一つも可能性なんてなかったのに、でも、いざ、終わっってしまうと、どうしようもなく、空っぽで、惨めで、生乾きのジーンズみたいに、臭くて、、、これって、どうしたらいいんですかねぇ。弱音はどこにも吐けないし、お気に入りのジーンズは乾いてなくて、履けないし。

 

 


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